ISAN2017 President's Welcome Message (Japanese)

国際自律神経学会2017(ISAN2017)の日本開催にあたって

 1995年に設立された国際自律神経学会(ISAN, International Society for Autonomic Neuroscience)は一流の学問的実績を誇る学会です。同学会は2年に1回、自律神経学(基礎と臨床)に関する国際会議を開催してきました。国際自律神経学会2015(ISAN2015)はイタリアのストレーザで開催されましたが、このたび2017年8月30日(水曜日)~9月2日(土曜日)の4日間、国際自律神経学会2017(ISAN2017)を日本で開催します。その会期中、第70回日本自律神経学会総会(JSNR2017)が黒澤美枝子会長、米田政志副会長のもと、8月31日(木曜日)~9月1日(金曜日)の2日間、開催されます。ISAN2017ならびにJSNR2017の会場はともに、日本自律神経学会会員にとっては、慣れ親しんでいる交通アクセス抜群の「愛知県産業労働センター ウインクあいち」です。学会の基調テーマは「東洋・西洋の隔てなく、みんなで楽しく巡る21世紀の自律神経ワールド」(Let's Enjoy the World of the Autonomic Nervous System in the 21st Century "From the East to the West")としました。企画したISAN2017のシンポジウムの数は25、JSNR2017企画シンポジウム(9)と合わせると、合計34となります。

 今回の国際会議を日本でお世話することになりました日本自律神経学会(Japan Society of Neurovegetative Research)は、1956年に日本自律神経研究会(国際自律神経研究会日本支部会)として発足しました。1973年以降は日本自律神経学会と名称変更して今日に至っており、今年で61年の歴史を誇る学会です。日本自律神経学会は1977年(the 18th Congress of the International Society of Neurovegetative Research;東京、冲中会長)、1990年(the 20th Congress of the International Society of Neurovegetative Research;東京、吉川会長)、2007年(ISAN2007;京都、岩田会長)と、これまで3回にわたり、自律神経学関連の国際会議を日本で開催しました。「国際自律神経学会2017」(ISAN2017)は通算して4回目の日本開催となる記念すべき自律神経学関連の国際会議です。自律神経学を愛する一人でも多くの方々で、この記念すべき国際会議を盛り立てましょう。

 自律神経学は人間の全身に関わるみんなの学問です。基礎医学・臨床医学を問わず、東洋医学・西洋医学を問わず、診療科を問わず、職種や卒前・卒後を問わず、この記念すべき国際会議をエンジョイしましょう。自律神経学のミッションは、自律神経系に関わる基礎研究、臨床研究・応用、医学教育、人材育成、社会啓蒙です。自律神経系は人間の生命を支える神経系であり、地球史の流れの中で生命の進化とともに、生命活動を統合的に制御するために誕生しました。概日時計、恒常性、体内器官の自動的制御、このような自律神経系の生命活動は、岩石やヒトが作った機械(無生物)にはありません。自律神経系は万が一その働きを失えば生命にかかわる重要な調節系であり、生命神経系とも呼ばれます。本国際会議が、真に学際的な研究発表と意見交換の場としての役割を演じると同時に、自律神経系の働きの様々な障害に悩まれる方々の診療とその治療法の開発に貢献することを期待して、大会長のご挨拶とします。学会中のご支援、ご協力を切に宜しくお願い申し上げます。

2017年7月27日

国際自律神経学会2017 大会長
日本自律神経学会 理事長
黒岩 義之